「黄おう金ごん律りつ」という言こと葉ばは聖せい書しょに出でてきませんが，多おおくの場ば合あい，イエスが教おしえた行こう動どうの指し針しんを指さしています。有ゆう名めいな山さん上じょうの垂すい訓くんで，イエスはこう言いいました。「人ひとからしてほしいと思おもうことは全すべて，人ひとにもしなければなりません」。（マタイ 7:12。ルカ 6:31）ある聖せい書しょ翻ほん訳やくは黄おう金ごん律りつをこのように表ひょう現げんしています。「人ひとにしてもらいたいと思おもうことは何なんでも，あなたがたも人ひとにしなさい」。（マタイによる福ふく音いん書しょ 7:12，「聖せい書しょ協きょう会かい共きょう同どう訳やく」，日に本ほん聖せい書しょ協きょう会かい）

•  黄おう金ごん律りつとはどのような教おしえか

•  黄おう金ごん律りつはどんな点てんで優すぐれているか

•  黄おう金ごん律りつは助たすけ合あうことを教おしえているだけか

•  黄おう金ごん律りつをどのように実じっ践せんできるか

 黄おう金ごん律りつは，自じ分ぶんがしてもらいたいと思おもうことを相あい手てにもするよう勧すすめています。例たとえば，私わたしたちは人ひとから敬けい意いや親しん切せつや愛あいを示しめしてもらえると，うれしく思おもいます。そうであれば，同おなじように人ひとにするべきです。

 黄おう金ごん律りつは生せい活かつのあらゆる面めんで役やく立だちます。例たとえば･･･

•   夫ふう婦ふの絆きずなが強つよまる。（エフェソス 5:28，33）

•   子こ育そだての指し針しんになる。（エフェソス 6:4）

•   友とも達だちや近きん所じょの人ひと，仕し事ごと仲なか間まとの関かん係けいが向こう上じょうする。（格かく言げん 3:27，28。コロサイ 3:13）

 黄おう金ごん律りつはいわゆる旧きゅう約やく聖せい書しょの多おおくの部ぶ分ぶんに表あらわれている精せい神しんを伝つたえています。この行こう動どうの指し針しんは「律りっ法ぽう[聖せい書しょの最さい初しょの5つの書しょ]と預よ言げん者しゃの書しょが教おしえている」事こと柄がらです。（マタイ 7:12）黄おう金ごん律りつは，隣りん人じんを愛あいするという旧きゅう約やく聖せい書しょの基き本ほん的てきな教おしえを短みじかくまとめています。（ローマ 13:8-10）

 いいえ。黄おう金ごん律りつは与あたえることの大たい切せつさを強きょう調ちょうしています。イエスは黄おう金ごん律りつについて教おしえた時とき，周しゅう囲いの人ひとたち全ぜん般ぱんに対たいする接せっし方かただけでなく，敵てきに対たいする接せっし方かたについても述のべていました。（ルカ 6:27-31，35）ですから，黄おう金ごん律りつは全すべての人ひとに良よいことをするよう勧すすめています。

1.  1. 周まわりに気きを配くばる。自じ分ぶんの身み近ぢかな人ひとたちに関かん心しんを払はらいましょう。例たとえば，重おもそうな買かい物もの袋ぶくろを持もっている人ひとを目めにしたり，近きん所じょの人ひとが入にゅう院いんしたことを聞きいたり，同どう僚りょうの元げん気きがないことに気き付づいたりするかもしれません。「他たの人ひとのことにも気きを配くば」るなら，その人ひとのために何なにができるか，どんな言こと葉ばを掛かけたらいいかが分わかるかもしれません。（フィリピ 2:4）

2.  2. 相あい手てを思おもいやる。相あい手ての身みになって考かんがえてみましょう。自じ分ぶんが相あい手てと同おなじ状じょう況きょうだったらどう感かんじますか。（ローマ 12:15）相あい手ての気き持もちが分わかってくれば，助たすけになりたいと思おもうことでしょう。

3.  3. 相あい手てに合あわせる。人ひとそれぞれ感かんじ方ほうが違ちがいます。あなたがしてほしいと思おもっていることと，相あい手てがしてほしいと思おもっていることが同おなじとは限かぎりません。ですから，相あい手てにしてあげられることの中なかから，相あい手てが一いち番ばん喜よろこびそうなことをしてあげましょう。（コリント第だい一いち 10:24）